業務変革プラットフォームBlackLineで、経理・決算業務のDXを実現

業務変革プラットフォームBlackLineで、経理・決算業務のDXを実現

今回は、経理・決算業務変革プラットフォームBlackLineの主な機能と、導入による業務の変化について詳しく解説します。

BlackLineとは

BlackLineとは、経理・決算業務に特化した業務変革プラットフォームのこと。ERP/会計システムだけではカバーできない周辺業務をサポートすることで、経理・決算領域における業務の可視化・標準化・自動化・統制強化を実現し、業務課題の解決に貢献します。

【経理・決算領域における業務課題】
● グループ会社を含めた決算業務の進捗や、各担当者の業務負荷が見えづらい
● 担当者間のやりとりや関連資料が散在し、必要な情報を探すのに時間がかかる
● 業務プロセスやマニュアルが会社間・担当者間で統一されていない
● 仕訳や、データの照合・調整、レポート作成などの単純作業に多くの手間がかかる
● 紙の書類の回覧・押印や目視によるデータチェックなど、非効率的な運用が根付く
● 監査対応に多くの時間がかかる など

BlackLineの機能と、導入による業務の変化

BlackLineの主な機能と導入による業務の変化について、以下6つのモジュールに沿って詳しくご紹介します。

1. タスク管理
2. 仕訳入力
3. 勘定照合
4. マッチング
5. 差異分析
6. 会社間取引管理

1. タスク管理

『タスク管理』を活用することで、経理・決算業務における計画や進捗、作業手順とログ、関連文書などを一元管理できます。

【主な機能】
● 計画とプロセスを可視化する「決算カレンダー」
● タスクの進捗を可視化する「リアルタイムダッシュボード」
● 紙による承認プロセスに代わる「承認ステータス管理」と電子承認
● タスクに関連するコメントやファイル(マニュアルや証憑など)、ハイパーリンクの添付
● タスクへの対応状況に応じた「自動アラート機能」
● タスク進捗状況の分析に役立つ「レポート機能」
● 情報を監査人へ共有できる「監査人閲覧機能」

【導入による業務の変化】
業務の標準化
タスクの内容や手順が定義され、注意事項やマニュアルなどもすぐに参照できる環境”でのタスク実行が可能に。業務効率が高まり、また引き継ぎや代理での対応も容易になります。

スムーズなタスクリレーとマネジメント
各タスクとその進捗が可視化されるため、会議での進捗確認や報告資料の作成などは不要です。タイムロスを発生させずにタスクをリレーでき、また個々の業務負荷を調整したり期日を過ぎたタスクについて問い合わせたりといったフォローも行いやすくなります。

監査対応の迅速化
『タスク管理』を通じて、資料を監査人へ簡単に提出できます。タスクの進捗や関連文書、過去のやりとりなどもすべて一元管理されているため、監査に際して何度もメールでやりとりして資料を送付したり、繰り返し同じ質問に答えたりする手間の削減に役立ちます。

2. 仕訳入力

『仕訳入力』では、周辺業務システム上のデータやユーザーが手元で管理しているデータなどをもとに、自動もしくはマニュアルで仕訳を作成し、ERPや会計システムに連携させることができます。

【主な機能】
● 部門や業務に応じて入力項目を自由に設定
● 関連証憑や担当者間のやりとりを一元管理
● 勘定照合・マッチングモジュールと連携した自動仕訳
● 金額に応じたワークフロー設定
● 仕訳入力状況のモニタリング
● 仕訳情報を監査人へ共有できる「監査人閲覧機能」

【導入による業務の変化】
業務効率化
データ連携から仕訳の起票、記帳、ERP/会計システムへの連携まで、一連の作業をすべて自動化し、手作業の手間や時間を大幅に削減できます。また設定したワークフローに沿った電子承認が可能で、証憑やコメントなどの関連情報も一元管理されているため、承認プロセスを効率的に進めるのに役立ちます。

統制の強化
未着手・承認待ち・承認済みなどのステータスを『仕訳入力』上で可視化し、また「タスク管理」モジュールと連携して期日管理を行うことで、対応の遅れや漏れを防ぐことができます。

3. 勘定照合

システム間の残高データ照合を、『勘定照合』で自動化できます。

【主な機能】
● 勘定科目の特性に応じた業務の標準化
● 関連証憑や担当者間のやりとりを一元管理
● ERPや周辺業務システムからの勘定残高の自動取り込み
● 補助簿や業務システムとの連携による、勘定内訳の自動作成
● 勘定残高の自動チェック・自動承認
● 勘定照合の結果を監査人へ共有できる「監査人閲覧機能」

【導入による業務の変化】
業務効率化
ERPや周辺業務システムから残高や補助簿などを手動でエクスポートしたり、取引明細や残高証明などの証憑と一つ一つ目視で照らし合わせたりする作業が不要に。業務の効率を大幅に向上させて担当者の負担を軽減します。

統制の強化
各勘定科目の残高について、実在性や信頼性のチェックを人の手を介さずに自動で行うことで、目視によるチェック漏れなどのミスや不正を防ぎ統制強化に繋げられます。

4. マッチング

明細の突合処理を『マッチング』で自動化できます。

【主な機能】
● データ(形式を問わない)のインポート・加工
● 突合ルールの設定と、設定したルールに基づく明細の自動照合
● 一致する可能性の高い取引の提案
● 明細データの集計結果をふまえた勘定内訳の自動作成
● 不一致取引について、修正仕訳の自動計上
● データのインポートから突合までを自動化する「スケジュール機能」
● マッチング結果を監査人へ共有できる「監査人閲覧機能」

【導入による業務の変化】
業務効率化
担当者が行う作業は、自動マッチングで一致しなかった取引や、提案された突合結果を確認することのみに。これまで明細を並べて「日付や金額、請求書番号の違いがないか」「検修漏れがないか」を一件ずつ目視で確認していた時間を、より高度な業務に充てられます。

統制の強化
目視でのチェックをなくすことで、チェック漏れなどのミスや不正を防ぐのに役立ちます。

5. 差異分析

『差異分析』で勘定科目ごとの差異情報を自動的に分析し、結果を記録・共有できます。

【主な機能】
● 差異ルールの設定し、設定したルールに基づく、分析すべき勘定科目の自動検出
● 検出された差異について記録・共有するワークフロー
● 差異分析の結果を監査人へ共有できる「監査人閲覧機能」

【導入による業務の変化】
業務効率化
分析の事前準備として手作業でのデータ抽出・加工が必要とされたり、データや分析結果の共有のために担当者間で多重なやりとりが発生したりといった無駄を省き、事前作業なしで分析を始められます。データの保管や分析結果の共有もBlackLineをプラットフォームとして簡単に行えるため、業務工数の削減に繋がります。

リスク軽減
事業体や勘定グループにおける差異ルールに基づいて、分析の必要な科目を自動で正確に検出できるため、リスクを早期に把握し対処することができます。

6. 会社間取引管理

『会社間取引管理』は、グループ会社間の会計エントリや請求書の作成を自動化して業務効率を高めるとともに、資金調達や予測の最適化にも貢献します。

BlackLineのプラン・料金体系

BlackLineは最短4カ月から導入でき、企業・部門などの組織構成に合わせたご契約や必要な機能のみを選んでのご契約なども可能です。

プランや料金体系について、詳しくはブラックライン社のパートナーとしてBlackLineの導入をサポートするNTTデータ・スマートソーシングまでお問い合わせください。

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まとめ

BlackLineは、経理・決算業務に特化した業務変革プラットフォームです。ERP/会計システムだけではカバーできない周辺業務をサポートし、業務の可視化・標準化・自動化・統制強化を実現します。

NTTデータ・スマートソーシングでは、BlackLineの導入と周辺システムとのデータ連携プログラムの開発をご支援するほか、BlackLineをプラットフォームとして活用する経理・財務業務BPOサービスもご提供しています。

お客様の業務や課題に合わせたサポートをご提案いたしますので、経理・決算業務に課題をお持ちのお客様はぜひお気軽にご相談ください。

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